クラシックだとかですと、曲を歌う上で作曲家の意図を考えたりする事を良くやります。
なので、これは作曲家の印南がどうしてこの曲を作ろることになったか、ヒントになれば幸いです。
僕の母方のおじいちゃんは養老院に入っています。
昨年から認知症の傾向が出始め、人の名前が出てこないなどの症状が。
これだけなら、施設に入る必要はなかったのですが、事件が起きました。
車を乗り捨てて帰ってきたり(すぐ免許返納させました)
ある日行方不明になり、捜索願いが出そうになりました。
何キロも離れた所で大学生に助けてもらい、何とか帰っては来れました。が、体が元気なだけに、次何があるかわからない。
どこかに行って見つからなくなるんじゃないか、その時記憶がなければ。。
そのような経緯から養老院に入ることが決まりました。
施設の祖父は、母が頻繁に会いに行くことで認知症の進行が抑えられていたように感じます。
それが、このコロナになり面会謝絶に。半年が経とうとしています。
電話口で母は「もう私のこと覚えてないと思う」と笑いながら言いました。
「あんただれ?って言われないようにしなきゃね」とも。
母は辛いはずなのに。それを見せません。
だからその言葉を聞いて僕は歌を作ろうと思いました。
多分次会うときは違う状況でしょう。きっと僕のことも覚えていない。
それなら、前を向く母のように新しく、人生の楽しみを見つけて行こう。
そしてこのメッセージが今苦しんでる人に届くんじゃないかと思い歌詞にしました。
仕事だけが人生じゃない。でも仕事にも自分の人生を乗せていきたい。わがままかもしれませんが、それが僕の人生です。
何かしら歌の助けになれば幸いです。
最後までよろしく御願いいたします。
どうかこの曲が
皆様の明日に進む勇気になる事を祈って。